「外国語を話す時は性格も変わる」ということがよく言われています。
科学的にはいろんな説があるようですが、
これは経験上本当にそうだなと思います。
マーケティングの世界では「一貫性の法則」と言う言葉があります。
消費者は過去の自分と同じパターンの行動をとるということですね。
常に一貫した行動をとって、
自分の過去と現在の行動に整合性をつけたい心理があるということです。
これは、消費行動だけでなく、一般的な言動や行動にも当てはまります。
毎回、ばらばらの言動をしていたら信用もなくなりますもんね。
自分の発言や行動に責任をもつためにも、一貫性が大事なわけです。
しかしこれはネガティブに考えると、
過去の自分にとらわれているということにもなります。
過去の経験が現在の自分の行動や性格を決定してしまっている。
本当は変えたいところもあるけど、
過去の自分と整合性がとれないから、
同じ自分のままでいようということがおこります。
でも外国語の場合は、コミュニケーションにおいてはその過去や経験がありません。
たとえば、英語を学び始めた時は、英語で話した経験もなければ、
英語を話す友達もいません。英語での関係性もゼロです。
これからその言語で話をして、関係性を作って、
新しいバージョンの自分を構築して行く必要がある。
言いかえると、過去の自分と照らし合わせて、
整合性を取る必要がないわけです。
そして過去にしばられてないから日本語を話す時とは、
ゼロから自分のパーソナリティを作っていける。
言語がもともと性格と結びついているという理論もあるんだろうけど、
僕はこの一貫性の法則から逃げられることが、
性格が変わる大きな理由ではないかと思います。
僕自身、英語、スペイン語、日本語を話す時に
性格や行動が違うなあと感じることがあります。
スペイン語に関してはまだ経験が少ないので、
パーソナリティが確率していないということも言えます。
いずれにせよ、語学学習は新しい発見がたくさんあります。